[ 回 帰 ]

目に痛いほどの明かりの下で
遠く見つめる夜空
どこにも静けさなどなくて

圧しかかるように
照らされた厚い雲が
此処は箱庭なのだと告げる

冷めた心を覆い隠す
静寂の闇すら此処にはない

揺れる たくさんの声は
いつか波間に溶けて消えるだろうか
此処にとどまる 嘆きすべて

すべてが 波間に溶けて消えるだろうか


( 2008.01.16 Wednesday )